ファンダンゴ (1985) : Fandango

大学を卒業してゆく5人の若者が、現実から自分を解放させることを願いつつ旅する姿を描く。監督・脚本は新人のケヴィン・レイノルズ、撮影はトーマス・デル・ルース、音楽はアラン・シルヴェストリ、編集はアーサー・シュミットが担当。出演はケヴィン・コスナーなど。

監督:ケヴィン・レイノルズ
出演:ケビン・コスナー、ジャド・ネルソン、サム・ロバーズ

ファンダンゴ (1985)のあらすじ

ヴェトナム戦争真最中の1971年。アメリカのテキサス州オースチンの大学寮のルームメイト5人組「グルーバーズ」は、メンバーの1人であるワグナー(サム・ロバーズ)の独身最後のパーティを開いていた。ところが、召集令状を手にしたワグナーが突然、結婚中止を宣言する。一同が茫然とする中で、同じように令状を受けとっていたリーダーのガードナー(ケヴィン・コスナー)が、今こそグルーバーズの友情の絆を捜し求める時だと叫んだ。いつものけものにされている優等生のフィル(ジャド・ネルソン)のキャデラックに乗って、5人は旅立った。泥酔したレスター(ブライアン・セサック)や、牧師志望のドーマン(チャック・ブッシュ)も参加。5人は、グループ結成時にメキシコ国境に埋めたシャンパンの最高峰、ドン・ペリニヨンDOMを探しに行くことにする。平原の只中でガス欠したり道に迷ったりした後、やっとの思いで町に辿りついた5人は、ドライブインで知り合った女の子2人と墓地で花火遊びをしたりするが、遂々、ヴェトナム戦争下の暗い現実にひき戻されるのだった。やがて、ガードナーとフィルは徴兵問題をめぐって対立。ガードナーはフィルをギャフンと言わせようと、偶然見かけたパラシュート学校に彼を強制的に入学させる。そこの教師はマリファナを吸いながらボロボロのセスナを操縦するトルーマン(マーヴィン・J・マッキンタイア)。様々な試練を乗り越え、フィルは見事にダイビングを完遂、初めて仲間の信頼を得た。パラシュート学校を後にした5人は、遂にDOMと対面、再び友情を誓い合う。そんな時ワグナーが結婚を止めたのを悔やんで泣き出してしまった。ガードナー達は、なんとかして彼の結婚式をあげてやろうと決意する。人の好いトルーマンと地元の町の人々の協力で、ロマンティックな式とパーティの準備が整っていく。セスナでかけつけた花嫁のデビー(スージー・エイミス)は、実はガードナーの昔の恋人だったが、彼は、思い出を振りきって2人を祝福。思い出のバンダナをとり出すと、彼女と最後のファンダンゴダンスを踊った。やがて、パーティは終わり、楽しかった青春の日々に別れを告げる時がやって来る。グルーバーズの5人の面々は、それぞれの人生の目的地へ向けて、旅立っていった。もう二度と後ろを振り向かず、自分の信ずる未来を、自分の力で生きていこうとする決意を胸に秘めながら。

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