ティン・カップ (1996) : Tin Cup

挫折したゴルファーが、愛する女性のために再生を賭けて全米オープンに挑戦する姿を描いたラブ・ストーリー。主演は「ボディガード(1992)」以来5年ぶりに恋愛ものに挑んだケヴィン・コスナーで、代役は一切なしでこなした見事なスウィングが見もの。監督は、ロン・シェルトン。脚本は、シェルトンとジョン・ノーヴィルの共同。撮影はラッセル・ボイド、音楽はウィリアム・ロス、美術はジェームズ・D・ビッセル、編集はポール・セイダーとキンバリー・レイ。

監督:ロン・シェルトン
出演:ケビン・コスナー、レネ・ルッソ、ドン・ジョンソン、チーチ・マリン

ティン・カップ (1996)のストーリー

ティン・カップことロイ・マカヴォイ(ケヴィン・コスナー)は、テキサス州西部のゴルフ場でレッスン・プロをしている。だが、そのゴルフ場は元々彼の所有で、昔の恋人ドーリーン(リンダ・ハート)との賭けに負けて取り上げられてしまったものだった。毎日そこにたむろする男たちや親友であるキャディーのロミオ(チーチ・マリン)と、パッとはしないが気楽な日々を送っていた彼の元に、ある日、美人精神科医のモリー・グリスウォルド(レネ・ルッソ)がレッスンを受けにやって来た。何事も始めたらやり遂げた試しがなく、常に危険を追い求めてしまう損な性格のカップは、論理的で洗練されたモリーにひと目惚れしてしまう。ところが、彼女の恋人は、こともあろうにPGA(プロゴルファー協会)のスターで、長年のライバルであるデイヴィッド・シムズ(ドン・ジョンソン)だった。抑えきれなくなった気持ちを持て余したカップは、モリー自身の元に自分の恋の相談に行く。告白されて動揺を隠せないモリーを見て、今のままの自分で要る限り、彼女を手に入れることは永遠に不可能だと悟ったカップは、全米オープン・トーナメントという晴れ舞台な出場し、優勝することで彼女の愛を勝ち取ろうという決意を固めた。しかし、全米オープン出場審査の場でも無軌道ぶりを直そうとしないカップに、コーチ兼キャディーのロミオも堪忍袋の緒を切らし、その場を去ってしまう。だが、何とか審査に受かったカップは一子に回ってほしいと懇願し、ようやくロミオも受諾する。いよいよ全米オープンが始まった。1日目、83というプロとは思えないスコアでスタートを切ったカップだったが、モリーの思いもかけないサポートに本来の実力を発揮。一気に上位にのし上がって一躍注目を浴び、ついに大スターのシムズと並ぶ上位争いに持ち込み、優勝を賭けた最終戦へと大会の盛り上がりも最高潮。あまりにも突然に現れた新スター、ティン・カップにギャラリーの目が釘付けにされる中、シムズと互角のスコアで迎えたトーナメント最終日の最終ホール。カップは自らのプライドに忠実たらんとしてシムズと大勝負の末に勝利。全米オープン出場は果たせなかったが、モリーの愛はつかみとるのだった。

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